鼻血が出た!  -学校での耳鼻科関連の症状の取扱い-
学校での耳鼻咽喉科に関する話題

2012.01.30更新

以下の文章は、院長が大阪市学校保健会発行の「学校保健タイムス」に記事として執筆したものです。

急に耳が痛くなった、鼻血が出た、昼食でのどに魚の骨が刺さったなど、学校生活の中で耳鼻科関係の症状に遭遇することは、稀ではありません。このような時にすぐに耳鼻科を受診するべきか迷うこともあると思います。各症状について参考になるようなポイントを解説します。

まず、耳が痛むときには、耳介を軽く引っ張る、耳珠(外耳道の前の軟骨の部分)を押えるなどで痛みが出るようであれば外耳炎を疑います。耳を触っても痛みに変化がなく、聴力低下や耳閉感などを伴えば中耳炎を疑います。いずれの場合も痛みが強いようであれば少し冷やして、帰宅後受診でよいと考えます。

鼻血の場合は、まず、綿花を1cmぐらいにかたく丸めて、少し奥までに入れ、小鼻を押さえて10分程度様子を見ます。このとき上を向くと血液がのどに流れて出血量がわからなくなるばかりか、血液を飲み込んで後で嘔吐をする場合があるので、必ずうつむかせます。時間がたって、止血していれば綿花はそのままにして、帰宅後耳鼻科受診でよいでしょう。10分以上圧迫していても止血せず、うつむいていても喉にまで流れてくるようであれば、血管性の出血や奥のほうからの出血が考えられますので、早く受診させてください。鼻部の打撲などで外鼻の変形や腫れがある場合は鼻骨骨折も疑われます。

 昼食時ののどの異物では、多くが魚の骨です。このような時、ご飯を丸のみするなどが行われますが、かえって深く刺さることも考えられるのでやめましょう。また、指を突っ込んで嘔吐させると、逆に傷をつけることもあります。昼食終了時には、耳鼻科の診療所が開いていないこともありますが、唾液も飲み込めないような痛みや息苦しさを訴える場合をのぞけば、夕方に受診することで十分と思います。

 いずれにしても、症状を丁寧に聞いて落ち着いて対応すれば、救急で耳鼻科を受診する必要がある場合は多くないものです。



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