のどの病気・治療について

「のど」の病気について

のどの症状は、痛み、腫れ、渇き、食べ物が飲み込みにくい、声がかれるなどがあります。のどは肺への空気の入り口であり、また、食道へとつながる、食べ物の入り口でもあります。また、味を感じたり、喋ったりするにも重要な働きをしています。この部分に病気が起こると日常生活に大きな障害となるばかりでなく、重症となると、生命維持にも支障が出ることにもなります。
このような重要な部分ですので、異常があれば、ひどくなる前に早めの受診をお勧めします。

当院の治療方針

当院では、患者さんの症状に応じて内視鏡検査を行っております。内視鏡検査では、ディスプレイを通じて患部をご覧いただき、状況を分かりやすく丁寧にご説明することを心がけております。

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よくある「のど」の病気について

急性咽頭炎
急性咽頭炎とは

一般に”のど風邪”と呼ばれているもので、咽頭炎だけのこともありますが、ほとんどは喉頭にも炎症が及んでいるため急性咽喉頭炎ともいえます。原因はウイルスの感染や細菌感染が主ですが、鼻炎から発症することもあります。

症状

のどの不快感、痛み、発赤、嚥下痛(えんげつう)(飲み込む時に痛む)など喉の症状に加えて、37~39度位の発熱、倦怠感(けんたいかん)などを伴います。

治療方法

安静にして、ゆっくり休養することで回復します。脱水症状を起こさないように十分な水分を摂り、喉に刺激を与えるようなものは避け、栄養のあるものを食べます。薬物療法は消炎鎮痛剤や抗生物質のほかに、発熱が続くようであれば解熱剤を使用します。
喉の粘膜には免疫機構がありますが、乾燥するとその働きも低下し、感染しやすくなりますので、感染を防ぐ為にもうがい薬を使ってうがいを行い、部屋の保湿を行いましょう。

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慢性咽頭炎
慢性咽頭炎とは

急性咽頭炎の状態が続いて慢性化することもありますが、ウイルス性というよりも、内外的因子の関与が強いようです。
鼻炎を起こして鼻水が喉に流れたり、タバコ、刺激性のガスなどを吸い込んだりしておこる場合と、食物アレルギーや糖尿病などから抵抗力が低下している場合にもおこります。

症状

喉の不快感、喉の奥の発赤と腫れ、せき、喉のリンパの腫れに白苔が付くこともあります。

治療方法

原因によって異なりますが、炎症をおこしている原因を取り除くことです。元になり疾患があればその治療を行い、タバコなら禁煙します。喉の症状に対しては、うがい薬によるうがいや口内錠などを用います。

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急性扁桃炎
急性扁桃炎とは

扁桃に細菌が感染し、炎症がおこるものです。
健康な時は細菌が存在しても、防御する働きがあるので感染しませんが、風邪をひいたり、過労で抵抗力が落ちたりすると、免疫力が低下し炎症をおこします。
原因となる菌は溶連菌(ようれんきん)、黄色ブドウ球菌、肺炎菌などです。

症状

39~40℃の高熱、悪寒、嚥下痛(えんげつう)、扁桃があかく腫れるなどがあらわれます。
また、扁桃に黄白色の膿が付着していることもあり、炎症が広がると扁桃周囲炎を起こしたり、扁桃周囲膿瘍となって、切開が必要になったり、場合によっては入院が必要となる場合があります。繰り返すと慢性扁桃炎に移行することもあります。

治療方法

喉の痛みが強く、食事や水分を摂りにくくなりますが、脱水症状をおこさないように水分は必ず摂取しなければいけません。
鎮痛剤や抗生物質を使用して、安静にしていれば、数日~1週間ほどで治まることがほとんどです。必要に応じて点滴なども行います。
しかし、溶連菌の場合は菌がまだ残っていますので、薬の服用は完治するまでしばらく続けます。

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声帯ポリープ
声帯ポリープとは

声帯が風邪などの炎症や、大きな声を出したり、長く喋ったりすることで酷使されると、腫れたり、タコのように硬くなります。

症状

ポリープができると声帯がきれいに閉じないため、声のかすれや発声し難くなります。

治療方法

声帯ポリープは、無理に声を出すと悪化することもありますので、まずは、のどの安静が必要です。腫れや炎症を取るための薬物療法や、ネブライザー治療を行います。
このような治療で良くならないような難治性な場合は、切除手術を行うために連携する医療機関をご紹介させていただきます。
当院では、定期的な内視鏡検査をお勧めしております。

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味覚障害
味覚障害とは

味の感覚が異常になります。味覚障害は亜鉛不足・遺伝性・薬剤性・神経性・心因性などが原因として挙げられています。また、味の重要な要素である「風味」は嗅覚(におい)の影響を大きく受けます。

症状

味を感じない、味がわからない、他の味に感じる、など程度や具合によって分類されています。

治療方法

亜鉛不足の場合は、亜鉛を含む薬を投与します。鼻など他に原因がある場合はそちらの治療が必要です。患者さんの原因や症状に応じて、継続的な治療を行います。

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